【WSL】X window system「Xming」をWindows10にインストール

WSLで解析したデータなどをgraphやhistogramでデスクトップ上にプロットするのに必要なものです。

※2019.7.3:
内容を一部更新しました

1. Xmingのダウンロード&インストール

ダウンロードファイル一覧 - Xming X Server for Windows - OSDN
より
Xming-6-9-0-31-setup.exe

をダウンロードしましょう。(バージョンは執筆時)


xx.exe形式なので、ダウンロードが完了したらインストールします。

2. ~/.bashrcにディスプレイ番号を設定

エディターで~/.bashrcを開き、以下の一行を一番下に記述。

export DISPLAY="localhost:0.0"

このdisplay numberは後述するXの設定に関連しています。

4. Xを設定する

Xmingのインストールが完了したら、スタートよりXLaunchを起動させてXの初期設定を行います。
XLaunchを起動したら以下の画像にならって設定してください。


f:id:DanDy:20190703201632p:plain
3-1. Multiple windowsを選択。Display numberは0でOK。ここの値は.bashrcにexportした番号と対応する。


f:id:DanDy:20190703201757p:plain
3-2. Start no clientを選択し、次へ。


f:id:DanDy:20190703201821p:plain
3-3. ここも今回は入力することはない。Clipboardにチェックを入れて次へ。


f:id:DanDy:20190703201855p:plain
3-4. 設定完了。3-3の時点で何かoptionを入力していた場合はSave configurationで記録を残せる。


以上でXの初期設定はおわりです。

4. X起動させる

スタートから「Xming」を選択しクリックします。
一見なにも起こりませんが、正常にXが起動していればタスクバーにアイコンが並びます。

f:id:DanDy:20190703195634p:plain
タスクバーにXのアイコンが現れていれば、Xは起動している(緑丸のアイコン)


タスクバーのアイコンはPCをshutdownするたびになくなるので、その時はXmingをしてください。

4. Xの動作テスト

Xが利用できるかをテストします。

$ sudo apt install x11-apps
$ xclock &
$ xeyes &

Xが正常に動作していれば、xclockでは時計が、xeyesではマウスカーソルを追いかける目が現れます。

f:id:DanDy:20190703203122p:plain
xclockとxeyes


もし

Error: Can't open display: localhost:0.0

とterminalに出力されるようであれば、Xが起動していないと思われるので、タスクバーを確認しましょう


今回は以上です。
おしまい。